インタビュー  会報担当 遠藤 和彦




  淡水大魚研究会会長 高須 敏雄
  <新旧両会長>
       前会長 黒川 毅顧問    現会長 高須 敏雄会長

今回は新春に相応しく新旧の両会長にご登場いただきました。釣り以外の奥深い話が聞けそうです。

感動と出会い】    
                 
  淡水大魚研究会会長 高須 敏雄

 

 

釣り始め

佐原に生まれたので、まわりは利根川とか水郷とか釣り場に恵まれ、子供の頃から釣りには親しみがあった。当時は5円か10円でセットを買って、竹棒のサオと黄色い箸のウキを作ったりして釣っていた。コイ釣りを始めたのは、平成6年11月3日。会社の仲間と潮来ホテルで泊まりの宴会があり、翌朝小見川大橋付近で山中会員が釣りをするというので見に行った。その時2本同時にアタリがあり、片方のサオを上げてくださいと言われ、その強い引きを味わってこれは面白いと思ったのがきっかけ。今思えば多分ニゴイだったと思う。

(インタビューの最中に、「ピンポーン、2番です、2番ですよぉ」と、センサーがアタリを知らせ、取り込みをしたがバレた。残念。)

入 会

コイ釣りは会社の縁で吉田会員と知り合って、エサとかシカケとか教えていただいた。自分は30〜40mしか投げられなかったが、吉田会員は70mは楽に投げていたと思う。技術の差をまざまざと見せつけられた。その頃から淡水大魚研究会のことは聞いていた。その後、大橋会員と北浦でお会いし、釣行を重ねるうちに大橋会員から「それだけ酒が飲めれば、会で十分通用するよ」と冗談交じりに入会を勧められ、また吉田会員の勧めもあって入会することにした。
入会するからには、ちゃんとしたサオを買おうと思い、『NFT大磯5号』、センサーは『魚信』。さらにリールは両軸受けリールがいいというので、サオを『パワーループ・アドバンス540MH』、リールは『タナトル4000』を買った。

                            
                           【リール:タナトル4000

 
最近の竿:がまかつTSギガシス

 

ハートビート

メーターは平成10年2月14日、赤虫で釣った。遠投が流行する
中、バックラッシュが気になり40〜50mしか飛ばなかった。たしか梶山だったと思う。大ゴイを釣ったというので、多くの会員が集まってきて祝福してくれたが、その時はメーターを釣ったという感動はあまりなかった。同年11月の『濃尾よってコイ祭り』では99cmのコイを釣って優勝した。日曜日の深夜、90cm台の大物が釣れたので、現認してもらおうと寝ていた当時の黒川会長を起こしたところ、祝いの酒を持ってきて未明までわがことのように祝福していただいた。翌朝、黒川会長が当日の釣り教室の講師を務めるということを聞き、本来なら十分に睡眠をとらなければならないにもかかわらず、そんなことは一言も漏らさずに祝福してくれた会長の心の広さにハートが震えた。その感動は今でも忘れられない。帰路には大渋滞だったにもかかわらず、多くの会員から祝福の電話に渋滞が苦にならなかったのを覚えている。

会長就任

当時黒川会長の体調が思わしくなく、春秋の大会にも欠席するようになった。役員会の中で会長後任を私に推薦され、入会して10年も経っていない自分などとんでもないと固辞したが、「オレを殺す気か」と冗談とも本気とも取れる黒川会長の発言があって、引き受けることにした。それ以来、会員のみなさんからの厚いご支援とご協力により、今日まで会長を務めさせてもらっている。会長として、家族も含めて会員のみなさんが無事であってほしいと思う。仲間内のトラブルの話も心配事のタネ。淡水研としての名を汚すことのないよう会員のモラルを維持していきたい。

ご自慢

釣りでのこだわりは特にない。ただ釣りをするときは役職も何も関係ない。単に釣りが好きだというだけ。といいつつも、車には結構こだわっている。はじめは、乗用車のクラウンマジェスタで釣行していたが、その後軽のワンボックス、ハイエーススーパーロング(ディーゼルターボ)、そして今はハイエーススーパーロング(ガソリン3000cc)と4台目。登坂能力ではデリカにかなわないが、ハイエースは、パワーもあり室内も広く、気に入っている。

4台目:ハイエーススーパーロング

雑感

●春は3月中旬から7月はじめ。秋は9月中旬から12月末。夏場は暑いから釣りはせず、家族サービス。期間中はほぼ毎週釣りに来ている。土曜日の朝から日曜日の昼頃まで。年間30回、合計50〜60日は釣り場にいる。北浦の奥でも1時間半あれば行ける。子供から手が離れてきたのでこうして釣りに来ていられる。土休日に仕事を休めるのが幸い。

●北浦・霞ヶ浦・鰐川・常陸利根川と満遍なく行っている。また、高橋一雄会員は幼馴染でよく一緒に釣行している。我ながら結構横着なところがあり、独自で開発する域にはまだ達していない。

●釣りはコミュニケーションが図れるのがいい。若い人とも先輩とも釣りを通じて対等に話せる。みんなで和気藹々するのがいい。その時に釣果があればなおいい。これがなかったらコイ釣りはしていなかったかもしれないほど