インタビュー  会報担当 遠藤 和彦






 黒川 毅 顧問

【人生、謙虚な気持ちで】

      淡水大魚研究会顧問  黒川 毅

コイ釣りとの出会い

26歳で結婚して、それまでやっていた空手をやめて、新居近くの釣堀で始めたのがコイ釣りだった。3m位のサオで60cmのコイを釣って優勝し、さらに新古河の釣堀でも70cmを釣って優勝。会社に野鯉釣りをやっている人がいて一緒に釣行するようになったが、ちっともかからず、1年間はすくい役のつらい日々が続いた。生来負けん気が強く『今に見ていろ』とますますコイ釣りにのめりこんでいった。そのうちに元荒川、入間川と一人で釣り歩くようになった。

小西さんとの出会い 

故小西初代会長の書かれた『淡水大魚釣り』という本を日進の本屋で読んで、投餌音で寄せるということに興味を持ち、いつかお会いしたいと思っていたところ、荒川で会って一緒に釣りに行った。昭和45年に入会し、ウキ釣りを勧められて当時¥500のサオを2本買ってやってみたが、『これはオレの釣りではない』と感じ、半日しかもたなかった。

入会36年になりました。

会長に就任

故小西初代会長が逝去されるころから、会として試行錯誤の時期があったが、役員会でどうしてもと推薦され、@任期2年間、A副会長2名設置、B会計担当設置、C会報担当設置、C事務局設置の条件付きで引き受けた。会員のみなさんの協力のおかげで、平成4年から平成16年まで何と13年間も会長を続けることが出来た。心から感謝します。

コイ釣りをしてきてよかった

入会して36年間、コイ釣りをしてきてよかったとあらためて思う。コイ釣りは各地を釣り歩くので、地方の方とも多くの出会いがあり友達・仲間ができた。北は八郎潟から南は三方五湖まで、それぞれの場所でみなさんからよくしていただいた。オレは不器用な人間で、全てがガラス張り。大物が釣れれば心底抱きしめてあげる。また、出会いの中から、この人はこういうすばらしい面を持っていると思えば、自分に取り入れようと努力してきた。【高須会長談:やはり黒川顧問が今日あるのは、その人柄によるところが大きい。人に教えるときに心を込めて、親切ていねい。この辺が多くの人に好かれるところでしょう。】

ご自慢

平成8年に農林水産大臣表彰、そして平成16年には日本釣振興会会長の麻生太郎さんから、埼玉県支部の理事として長年の指導功績を認められ感謝状をいただいた。自分のやってきたことが社会から認められたという点で本当にうれしい。

満面の笑み

若い会員へ

 

        コイ釣りは趣味であって、仕事の合間にするもの。釣りでリフレッシュして仕事をする。それが、社会への貢献につながる。釣りに夢中になって、仕事をほっぽり投げては本末転倒、釣りはあくまで趣味であり、活力の源でもある。家庭円満、家庭第一、家庭がうまくいっていなかったら、楽しい釣りはできません。家庭と釣りを両立させてください。

        声を大にして言いたいのは、人間として謙虚な気持ちを持つということが大切。オレがオレがというのがトラブルの元になる。

        釣れないとすぐに帰ってしまう人がいるが、手ぶらで帰るのではなく、何かひとつ、釣りにつながることをやってから帰るようにしてほしい。後々の助けになるし、釣りのスタイルも洗練されて、幅も広がってくる。

通常は3本針】     【海魂4000